発傍聴席、宛インターネットの深海

良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います。(法廷での宣誓文より)

日常の中にある非日常、その境界線を越えた時――

これまでの人生で、君が出会えた素晴らしい作品を挙げなさいと言われたら、僕は迷わず『Scarlett』と答えます。ギャルゲという言い回しは好きじゃないので恋愛ADVとしましょうか。こういったジャンルはとかく色眼鏡で見られがちで、僕は非常にもったいないなと思います。男女の間にドラマがあり、二人は共に歩み、愛を育む――古くから物語られてきたお話と、そこには何の違いもありません。

本作の魅力をお伝えしたいのですが、僕自身がよく分からなくなってきた感があります。好きすぎて欠点を指摘されても、あばたもえくぼと繰り返すに決まってます。そこで、僕が本作について知ってほしいものを取り上げてみます。まずはオープニング曲『Escarlata』です。


Scarlett OP(フェラーリ イイ!)

(※車はフェラーリじゃなくてロータスエリーゼです!)

歌詞がすべてスペイン語なのです。エキゾチックな雰囲気を味わえますね。本作は南アからEUの小国、そして日本と、舞台が世界を駆け巡る内容となっています。現実に即した設定は、物語をあたかも今起こっている出来事のように思わせてくれます。至上のエンターテイメントです。

そして、一枚のCGに込められた含意がすごいのです。

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これは序盤の象徴的なシーンです。夜明けの空をB-2が飛び去る場面。二人がいるのは沖縄の某地、この機体が現れるだけでありえない話です。しかも金髪の少女は、このステルス爆撃機が飛ぶことを知っているのです。二人の間には見えない線(ボーダー)が引かれています。非日常に身を置く彼女、日常に辟易した少年。その間を飛ぶB-2は、彼を非日常に誘います。そして物語終盤、B-2は彼女を日常に連れ戻す役割を担います。

初めてこの作品をプレイした時の興奮を、今でもありありと思い起こせます。Esarlataは毎日欠かすことなく聴いていて、PS2が無いのにPS2版ソフトが棚に刺さっていたりも。それほど思い入れの強い作品です。まさしく僕の人生を変えました。

良い作品に出会える喜びに、僕は生かされています。

Scarlett【復刻版 FFP仕様】 AFRB-012

Scarlett【復刻版 FFP仕様】 AFRB-012

  • 発売日: 2014/07/18
  • メディア: DVD-ROM